出演: ソニア・リクター, マッソ・ミケルセン
監督: スザンネ・ピエール
セシリとヨアヒムは結婚を間近に控えていたが、ヨアヒムは交通事故で全身不随となってしまう。それ以来、卑屈になり、セシリを罵倒し遠ざけようとするヨアヒム。
加害者の夫である、医師二ールがセシリの相談相手となっていたが、セシリは次第に二ールに惹かれていく。
前から気になっていたデンマーク映画です。
デンマークの女性、8人に一人が涙したという映画だったそうで、もちろん私も涙しました。
『しあわせな孤独』まさに、タイトルがぴったりです。
これほど、セシリ、ヨアヒム、ニール、三人それぞれの気持ちが伝わってくる映画はなかなかないと思います。
もし、結婚を目前とした恋人が、事故で、半身麻痺になってしまったら?首から下が全く動かない、次第に腕も足も細くなり、壊疽を起こし、切断しなくてはならなくなる、その現実を考えたとき、自分だったらどうするのだろう。
そして、その現実を避けることの出来ない恋人の計り知れない苦痛。
この映画は、そういったこと全て描かれていました。
そして、俳優さんたちの演技がみんなとってもよかった。
監督が女性だからでしょうか、セシリや、加害者であるニールの妻の言葉が凄く伝わってきました。
ただ、一つ感じたのは、交通事故を起こした日に、娘の誕生日会を普通にしてしまう様子は日本とは違うなと。
全ての原因は事故から始まっていることが、映画の中では重要視されていません。そこはちょっと首を傾げてしまいましたが。
幸せなのに孤独を感じる瞬間って、私はこの映画とは比べ物になりませんが、そういった瞬間を何度も経験しました。誰しもが経験することではないかもしれません。
出来ることなら、そんな気持ちにはなりたくないものです。
私は今まで、その瞬間を、自分で気がつかない振りをして、自分で避けてきました。心の奥に閉まうのです。
でも、この映画を観て、幸せなのに孤独を感じるって言うことが、どれだけ深いことなのか、目をそむけてはいけないことなんだと、気づかされました。
この映画のラストのような選択肢もあるだろうし、選択肢は沢山あるのです。それは自分が決めること。
私にとって、とても深い映画となりました。